5年半の地域活性化事業を経て次のステップへ
2019年9月に『モノ。コト。』を『つなぐ。たす。』をコンセプトにあま市甚目寺に設立した『甚目寺コミュニティ協議会』。

私はこちらの設立時からアートディレクターとして関わっており、ロゴデザイン、チラシ・ポスターのデザイン、のぼり旗のデザインなどを行ってきましたが、その裏でストリートライブやストリートパフォーマーさん達との繋がりを作って毎月開催の『つなぐ市場』、年に2回開催の『甚目寺春まつり』『甚目寺秋まつり』の現場を盛り上げてきました。

そして、次の地域活性化の挑戦として
この度『甚目寺コミュニティ協議会』が運営する年に2回の大きなイベント2025年4月13日(日)開催の『甚目寺春まつり』でコスプレイベント『あまポプカルフェス』を同時開催いたします。

お山デザインは『あまポプカルフェス』の事務局となります。
若者にとっては「何もない街 あま市」
あま市は名古屋駅にも近い事からベッドタウン化されています。子育て世代もあま市に入ってきている中で1つの課題点となっているのが「あま市の中で楽しめない」。
住宅が多くなり、スーパーや飲食店、プールやスポーツやダンスや英語など子どものお稽古ごとのコンテンツも充実しているあま市ですが、あま市に暮らす人は遊びに行こうとするとあま市外に出てしまいます。
コロナ禍は遠出の自粛要請がされていたのでマルシェをやれば人が集まってきました。しかし今は遠出も気軽に出来るようになり5年ずっと変わらぬ事をしていては現状維持がやっと。マルシェのターゲット世代を考えても学生や20代が楽しめる場所ではないので若者にとっては「何もない街」でしかありません。
そんな中で私が在籍しているあま市観光協会が昨年開催した『あま市スカイランタンフェス2024』。私は2024年度に理事から相談役とスカイランタンフェスのアドバイザー役として携わる事になりました。


ライブイベントやアートイベントの主催経験を経て、LIGHT UP NIPPONのプロジェクトでは打ち上げ花火をメインにしたイベント運営にも携わってきており、デザイン業でありながらイベントにも深く関わってきておりましたのでこの経験が活かされた現場でした。
私があま市観光協会の理事だった時期は学校の授業もあり理事会には出席出来ませんでしたが、相談役に任命いただいたタイミングで初めて理事会に出席しました。
そこで理事の皆さんを前に言った言葉があります。
「お金を使って市外からの人が集まってくるのが観光。お金使って市内の人しか集まらないのは福利厚生のようなもの。」
小さな視野に留まらず、大きな視野を持って挑んだ1回目のあま市スカイランタンフェス2024は無事成功。お山デザインとしても当日DJとして参加させていただきました。

「“行きたくなる街” “住みたくなる街” あま市」を目指して
あま市スカイランタンフェス2024が無事終えようとしていた同時期に甚目寺コミュニティ協議会では『甚目寺秋まつり』を行っておりました。

観光としてのイベントの開催を課題とし、2025年春の『甚目寺春まつり』はこれまでのままではいけないという焦りの中で重苦しい空気のスタッフミーティング。そこで堰を切るように提案したのがコスプレイベントの開催。
甚目寺観音だけのように見えているこの場所には、実は町内、企業、店舗、個人の管理している所にも写真を撮りたくなる魅力あるスポットがあります。これを活かした他でもよくある運営負担の少ない企画を過去には実行してきましたが発展にはつながらず。
そうこうしているうちにその魅力ある場所が老朽化や閉店を理由に無くなっていくことに。昭和感溢れる酒屋さん、鉄骨むき出しの古い倉庫と続いて無くなっている現状でいつまでもあるとは限らないロケーションの“今”を切り取る事が出来る企画の必要性を感じ提案と至りました。
企画・運営には多くの協力が必要となります。甚目寺コミュニティ協議会がこれまでの実績の中で“つなげ”てきた『モノ。コト。』についに“たせる”時が来ました。
1つのデザインオフィスでは安易に介入出来ない“つながり”の部分は甚目寺コミュニティ協議会の力を借り、デザイン・運営管理・プロモーションにおいては お山デザインが運営。この分担制にすることで甚目寺コミュニティ協議会のメンバーへの負担も最小限で開催に向けて実現出来る事が出来ました。
2025年開催まであと1週間。
2025年4月13日(日)の開催に向けて多くのコスプレ業界関係者さん、コスプレイヤーの方々にも応援いただき開催を迎えられそうです。

略称となる“あまポプ”も既に使ってくださる方も出てきております。

「“行きたくなる街” “住みたくなる街” あま市」を目指して、あま市を名古屋から近く観光として楽しめる街にするため『あまポプカルフェス』を前進させます。
今後はコスプレイベント以外にも私が長く携わってきたストリートライブなどもコンテンツとして加え成長させていきます。